「風邪」
どうせ「かぜ」と呼ぶなら、
「風」でも良いように思えますが、
人の体に悪さをするのはただの風ではなく、
「風」の「邪」であるから風邪と表記されます。
では、風の邪とはなにか。
風に当たり続けると少しずつ体表の熱は奪われ、
皮膚や粘膜が乾燥します。そうするとウイルスや細菌が侵入しやすくなります。
免疫力が下がり、抵抗力を失ってしまうのです。
「風邪」の他にも「寒邪」というものがあります。
これは想像しやすいと思いますが、
寒いと血行が悪くなり、皮膚や粘膜は冷えて乾燥し免疫力が下がります。
これもまたウイルスや細菌の侵入を容易にさせる原因となります。
空気の乾燥する秋、気温の下がる冬、風がつよく吹く春に、
風邪が多くなるのもこれで理解できると思います。
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そこで考えたいのが、「湿邪」についてです。
梅雨を目前に控え、
思うように身動きが取れなかった春の影響を大きくさせないためにも、
体調を整えておくことが大切です。
梅雨は気温が上がるのと同時に湿度も上がるため、
蒸されたような熱気に包まれます。
この「湿気」と「熱」は人体に悪影響を及ぼすことがあります。
例えば気が回らないせいで無気力になり、
いわゆる五月病になってしまいます。
いつも眠く、いつもより体が重く感じるでしょう。
さらに「湿気」と「熱」の組み合わせは消化器官に負担をかけますので、
食べ物についても気を配っておく必要があります。
この時期は冷たいものを取らず、
一度に食べる量を控えると良いとされます。
生物や脂っこいものの取りすぎにも注意です。
体の中の湿気を取り去り、利尿作用のあるハトムギ茶がオススメです。
湿気が体に残ったまま夏を迎えると、
さらに熱が加わるので熱中症になりやすくなります。
今から養生を始めましょう。
除湿剤、除湿機能を使って湿度をコントロールし、
晴れ間が出たら窓を開けて空気を入れ替えましょう!
笑って夏を迎えられますように!
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